基礎代謝を上げるストレッチの方法
なぜストレッチが効果的か？
基礎代謝を上げる方法には色々なものがありますが、その中の一つとしてストレッチがあります。ストレッチを行っても筋力の増強にはつながらないためイメージしにくいかもしれません。しかし、ストレッチには基礎代謝が上がるいくつかの理由があります。
一つ目は、体の可動範囲が広がることです。ストレッチをせずに体が硬ければ、それだけ可動範囲も限られますが、ストレッチを行うことで体は柔らかくなり、可動範囲は広がります。これによって、日常生活の様々な動作を行う際に消費されるエネルギーが増え、代謝の向上に繋がるのです。
二つ目は、血行の促進です。ストレッチを行うと血行が良くなります。内臓や筋肉などの様々な器官は、血液から栄養や酸素を受けて活動しているため、血行が良くなるとそれだけエネルギーの消費も上がっていくのです。
三つ目は、ストレッチで筋肉を柔らかくすることでリンパ液の流れを改善することです。セルライトが出来にくい体質にもつながります。
基礎代謝向上に効果的なストレッチ
それでは、基礎代謝向上に効果的なストレッチをいくつか紹介しましょう。ここでは本当に誰にでも簡単に出来て、効果のあるストレッチを紹介します。
全身伸ばし
寝起きにぴったりのエクササイズです。えっ、これだけ？と思われるかもしれませんが、こんな単純なことでいいんです。毎日の寝起きに続けるだけで血流がよくなり、朝のスタートも快適になります！ストレッチは呼吸の仕方が大事ですので、その部分のポイントを間違えずにストレッチをされてください。
1、仰向けに寝て、足を肩幅より少し広めに開き、手は頭上に持っていきます。全身はリラックスさせておきます。
2、大きく息を吸いながら、両手と両足を思い切り上下に伸ばします。踵を押し出すようにするのがポイントです。（自然にふくらはぎの筋肉が伸びます。）
3、伸ばし切ったところで息を止め、苦しくなったら一瞬で息を吐き出し一気に全身の力を抜きます。
ガッセキ（合蹠・股関節のストレッチ）
合蹠、、少々難しい字ですが蹠という字は「足の裏」という意味があり、足の裏を合わせるストレッチポーズです。ヨガをやられている方には聞きなれている言葉かもしれません。骨盤周りの血行をよくし、下半身全体のストレッチに最適です。生殖器を健康に保つポーズとも言われ、妊娠中の女性はこのポーズを普段から行うことで出産時の痛みが軽減されるとも言われています。
1、床に座り、両方の足の裏を合わせる。
2、肩から首にかけて脱力し、リラックスした状態にします。
3、息を吸って背筋を伸ばして、吐く息と共に両ひざの力をゆるめて床に近づけます。背筋が丸まらないようにするのがポイントです。
4、自然な呼吸を続ける（40秒から1分程度がちょうどよいでしょう。）
足の付け根部分が伸びているのが感じられると思います。この部分にはリンパ腺が集まっているため、ここの流れが停滞すると下半身に老廃物がたまりやすくなります。このストレッチでリンパの流れをよくすることで、足のむくみなども解消されます。
レッグレイズツイスト
腹筋と脇腹のストレッチです。おへそ回りの筋肉もつき、ウエストが引き締まります。
1、仰向けに寝て、両膝を立てます。
2、足を床と垂直に持ち上げ、膝を90度に曲げます。
3、両足をそろえたまま、膝を右の床につかないようにおろします。
4、足を元に戻し、左も同様に行います。
膝を左右に倒したとき、肩が浮かないように注意してください。上半身は出来るだけ動かさないのがポイントです。
簡単に出来るようになった人はひざを曲げず足を伸ばした状態でやってみましょう。ただ、無理はせず日々続けることのほうが大事です。
効果を上げるポイント
効果を上げるポイントとして、ストレッチを行うタイミングは入浴後がお勧めです。入浴後は筋肉が弛緩して伸びやすくなっており、精神的にもリラックスしているためストレッチの効果が高まります。
また、朝起きてすぐにストレッチを行った場合には、代謝量を上げたまま一日を過ごすことが出来るため、ダイエットに効果的です。
ぜひ、ストレッチを毎日継続し、ダイエットに役立ててください。
